古い貴族の家系に生まれた作曲家は、ショパンのような存在。

analogsound

2020年03月27日 23:41



伝統的な 4 楽章であるとともに、所要時間も25分ほどの短さであり、平明かつ古典的で、要するに「理解しやすい」のが16番である。伝統的に弦楽四重奏曲は4楽章から構成される。13番、14番、15番は4楽章を超える多楽章形式であり、構成面からもすでに斬新である。しかも12番から15番までの4曲にはいずれも15分を超える長大な楽章が含まれている。さらに「ヘ長調」という調性も注目に値する。交響曲の6番と8番がヘ長調で書かれている。6番は「田園」というタイトルが与えられ、田園を喚起するほどに牧歌的な曲調である。