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2021年10月09日
悲愴感に打ちひしがれながらも強く生き抜いていく ― 音楽史上初のタイトル付きソナタを聴き比べる。

初版譜には「大ソナタ 悲愴 Grande Sonate pathétique」と書かれています。当時ピアノ・ソナタにタイトルをつけることはありませんでしたから、初めてのタイトル付きソナタと言えましょう。
ベートーヴェンがウィーンでピアニストとして成功しようと頑張りしすぎて、夏風邪がもとで難聴を患い。作曲家として進み始めた、1798年から1801年まで、ナポレオンが率いるフランス軍がエジプト・シリアへ遠征した。5万の兵が投入されたこの東方遠征には、151名もの民間知識人が同行していました。イギリスのインド航路を遮断すべくの遠征であった。戦果は散々だったけど、エジプト文明の発見という、人類としては大きな収穫を得ています。18世紀当時の調性格論に鑑みると、「悲愴」という言葉は、悲劇的なもの、というよりも情熱に近いのかもしれません、悲愴感に打ちひしがれながらも強く生き抜いていく、というエールが込められています。
自筆譜が紛失しているため、タイトルをベートーヴェン自身がつけたという証拠はないそうですが、初版譜の表紙に印刷されているということは、承認していたのは確かなようです。「ソナタにタイトルをつける」という史上初の試みまでやってのける。この点でも革新的なベートーヴェンです。
2021年04月29日
2021年04月18日
2020年12月13日
2020年12月12日
2020年12月11日
新しい生活様式/ニューノーマル[あたらしいせいかつようしき/にゅーのーまる] ― 2020年流行語大賞

2020年12月10日
フクちゃん[ふくちゃん] ― 2020年流行語大賞

東京の下町に住む少年・フクちゃんは、ある日親戚のおじいさんの家に養子に貰われる。おじいさんの家は大富豪で、フクちゃんはそこの跡取り息子として迎えられた。そこへ、フクちゃんの家庭教師として九州出身のバンカラ学生・アラクマが登場。やがて金持ち暮らしに飽きたおじいさんは、屋敷を福祉施設に改築し、一般に開放。自身はフクちゃん、アラクマと共に長屋に移住し、普通の小市民としての3人の生活がスタートした。
その後も『フクちゃん』シリーズは、連載媒体を幾度か変えながら、1971年(昭和46年)まで長期にわたり連載された。国民的アイドルとして愛されるようになり、来年で85年だ。ストーリーは基本的に、フクちゃんとその家族や友達のほのぼのした生活を描いている。作中の登場人物が年を取る事はないこと。日本漫画の原型をすでに備えていた。スピンオフ作品としても第一号だ。トレードマークになった学生帽についても、当時の読者には面白い作品世界を展開させるための重要なアイテムだ。前作『江戸っ子健ちゃん』の初期、大学受験のために健ちゃん宅に居候していた「チカスケ」という登場人物が、合格するために自分を追い込むつもりで先に学生帽を買ったが受験に失敗し、進学を断念して帰郷することになったため、フクちゃんがそれを譲り受けて被っていたもの。しかも、長期連載新聞漫画では『サザエさん』等のように明確にストーリーを完結させた最終回が描かれないまま、作者の死亡、掲載紙変更、休載などから尻切れトンボ的に連載終了となることが多い中、『フクちゃん』はきちんとした完結によって連載を終えた数少ない例である。また、九州のバンカラ気風のキャラクターが主人公の相方としてすでに登場していることも、現在まで日本漫画、アニメで継承されている。古くは「巨人の星」、「銀河鉄道999」など、それぞれの時代に残り名作で、主人公を引き立てている。
平成にバラエティ豊かになったアニメ・ワールドのそれぞれの要素の全てを、フクちゃんは持っている。
2020年12月09日
2020年12月08日
2020年12月07日
鬼滅の刃[おにめつのやいば] ― 2020年流行語大賞

マンガ連載は終了しているので、未読。コミックスの最終巻が12月に発売された。どこか置いてあるところで機会があれば読んでみたいが、コミックスを買ってまで読む趣味はない。書店前の路上インタビューで「連載は続けて欲しい」、と答えていた若者がいましたが、連載中に応援の声は欲しいものです。終わったものを再開した時にいやらしいものになる。