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2020年03月11日

クラシック音楽界の災難 アルゼンチン・タンゴの破壊者

Astor Piazzolla



1939年にアルトゥール・ルービンシュタインがブエノスアイレスに来た時、コンサートを聴きに行ったピアソラは、ピアノを前にしての彼の演奏スタイルの虜になった。家に帰ると、さっそく、「彼にピアノコンチェルトを書こう」、と決めたのです。まだ、18歳の若者は当時、色々なジャンルの音楽を聴いて育っていた。曲が書きあがると、昼過ぎにルービンシュタインが過ごしているブエノスアイレスのアパートを訪ねた。
時間は午後1時頃、玄関の呼び鈴を鳴らすと、中からトマトソースの沢山いついたナプキンを胸につけたまま、ひとりの紳士が姿を見せた。そう彼がルービンシュタインに間違いない。昼食にスパゲッティを美味しく食べているところだったのだ。ニューヨークのアパートの時と変わらず、いつもの調子で彼はとても親切にピアソラを家の中に入るよう促しながら、少し待つように言うと、中断されたスパゲッティの続きを食べていた。
その間、ピアソラはピアノの脇に座って待った。


Posted by analogsound at 23:43
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