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2020年04月19日

シャブリエ、サティの影響を受けた快活でさわやかな印象を残す耳のマリー・ローランサン

耳のマリー・ローランサン


サティやプーランクらが名を連ねる「フランス6人組」のメンバーの一人。その柄宝と名前こそ知られながらも、どちらかといえば、単なる彼らのマスコット的な認識にとどまり、彼女の音楽そのものはほとんど聴かれずにきた。モーリス・ラヴェルの知遇を得て、調性感のしっかりした流麗なテーマ、思わせぶりにあの調この調へとたゆたい心震わすも、結局もと居た所に戻ってきてくれる安心感が印象に残る。楽譜の出版や録音にも恵まれなかったが、フランス民謡の士台のうえに精鍛で柔和な和音で彩られた作品は、音楽史の後ろ側にあってもひっそりと息づき、その輝きを失うことはなかった。


Posted by analogsound at 23:22
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