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2020年04月21日

今ここにいる審査員の中で、彼より巧く弾けるものが果たしているであろうか

Capitol SG 7241 (ASD 370) Chopin Concerto No.1 Philharmonia Pollini Kletzki


ここには「曖昧」という言葉は一切存在しません。普通のピアニストであれば、何となく雰囲気で弾きとばしてしまうような部分であっても、ポリーニの場合はその中に含まれるどんな小さな音をも曖昧にしないで弾ききっています。1960年のショパンコンクールで審査員全員一致で優勝しただけでなく、ルービンシュタインから賛辞を受けながらも、その後10年近くにわたって表だった演奏活動から身を引いたことも有名な話です。
それはショパン・コンクールで優勝を獲得するスキルと音楽的感動は必ずしも等価ではないようです。
から、若きポリーニにを知る上ではきわめて貴重な録音だと言えます。


Posted by analogsound at 23:34
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