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2020年11月12日

監視下だとわかってからの奪取が痛快 ― 社会派娯楽作の名手ルメットならではの本領が発揮されている。

盗聴作戦 1971金庫破りの罪で10年の刑期を終え出所したデューク(ショーン・コネリー)は、さっそく次の獲物を物色。狙うは、類い稀な豪華さと厳戒警備を誇る、ニューヨーク随一の高級マンション。
この建物内の財産総額を計算したデュークは、すぐに仲間を召集。住人の名前、部屋の見取り図、金庫の位置など、首尾よく調べ上げ、いよいよ強奪決行の日をむかえる。ところが、彼らの会話はすべてFBIに盗聴されていたのだった。
デュークは犯罪のスペシャリストたちを集めてチームを作り、計画を着々と進めていっていると思っていたが、しかし集められたメンバーたちは、それぞれが警察をはじめとする犯罪に関係した各政府関係機関の厳しい監視下に置かれていたのだった。
マンション襲撃準備が軽快なテンポで進む前半と、警察の目を盗んで進行する犯行をスリリングに描いた後半で構成されており、特に襲撃後の様子をカットバックで挿入することでサスペンス性を高めた演出は必見。コネリーは、社会派娯楽作の名手シドニー・ルメット監督との顔合わせによって、当たり役となったジェームズ・ボンドとは一味違った犯罪者役を軽やかに演じる。
主演ショーン・コネリーとともに強奪仲間を演じるのは、本作がデビュー作である個性派俳優クリストファー・ウォーケン。7人の犯罪プロが、ニューヨークを舞台に華麗に繰り広げる痛快強奪サスペンス。



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