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Posted by おてもやん at

2020年11月30日

「次はない」なんて言わないで ― 007 ジェームズ・ボンドはやっぱりショーン・コネリー

ネバーセイ・ネバーアゲイン ジェイムズ・ボンド 1983『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(Never Say Never Again)は、007シリーズ第4作目『007 サンダーボール作戦』を、アーヴィン・カーシュナー監督がリメイク。『サンダーボール作戦』は映画化権を争った作品だけにアメリカ・イギリス合作の製作となった、イオン・プロダクション、ユナイテッド・アーティスツ、メトロ・ゴールドウィン・メイヤーが製作に関わっていないボンド映画。旧来のイオン・プロ制作の007映画ではないためにタイトルに「007」が入らないことを始め、お馴染みのオープニングのガンバレル・シークエンスや「ジェームズ・ボンドのテーマ」は一切流れない。音楽はミシェル・ルグランが担当している。
公開当時はサウンドトラックがリリースされておらず、日本限定でセブンシーズ(キング)レコードより発売、後年LPをそのまま収録されたCDがキングレコードより発売されたが、短期間で廃盤になり、オークション等で高値が付いている。なお、同アルバムに収録されているエンディング・テーマは劇中と同じバージョンであり、1995年にイギリスでCD発売されたものと異なっている。
本作の題名「ネバーセイ・ネバーアゲイン(「次はない」なんて言わないで)」は、ミシュリーヌ・コネリー(コネリーの妻)が「もうボンドを演じないなんて言わないで(ネバーセイ・ネバーアゲイン)」と言ったことから採られたものである。ただし、ボンド役の再演は一度きりと思って出演したコネリーは劇中ラストで、「再び任務に就いて欲しい」という依頼に「二度とごめんだ!(ネバーアゲイン)」と答え、華麗にウインクを決める事で上手く纏めている。
  


2020年11月29日

マスコミが世界大戦を望んでいる ― 情報戦争が原子爆弾の争奪戦を先導する

シークレット・レンズ パトリック・ヘイル 1982死の商人の手中にある原子爆弾をめぐってアメリカと中東某国、テロリストが凄絶な争奪戦を繰り広げる様を、情報化が進み、マスメディアによって振り回される世界。
  


2020年11月28日

初老の男と孫のような女の〝不倫旅行〟 ― と書くと、 原題の「あの夏の5日間」では色物に見られてしまう

氷壁の女 ダグラス・メレディス 19821932年、スイス・アルプスの山間の小さな町に初老の男性と、彼とはちょっと不釣合いな若い女性がやってきた。ダグラスというイギリス人男性と、その姪のケイトだ。実は彼女は、子供の頃からダグラスに憧れており、ダグラスもまた妻サラとの関係がうまくいっておらず、まさに〝不倫旅行〟だったのだ。2人は現地ガイドのヨハンと共に登山することになったのだが、そこでちょっとした事件が起きる。そしてこの事が、ダグラスとケイトの関係に変化をもたらしていく。
  


2020年11月27日

トラブルを伝説に変えてしまう ― 日本では国産漫画映画『幻魔大戦』と併映、子供向けプログラムとして売りたかった

バンデットQ アガメムノン王と消防士 1981製作総指揮と主題歌を元ザ・ビートルズのジョージ・ハリスンが手がけている。日本独自の〝作品の本意をないがしろにする〟編集が行われたことの代名詞ともなっている。
  


2020年11月26日

スキルがないばかりに麻薬を普及させるためにウェブ制作させられているのにも気づけない ―

アウトランド ウイリアム・T・オニール連邦地方保安官 1981人類が宇宙に進出した近未来、木星の衛星イオにはチタン鉱石採掘のための採掘基地が建設され、数千人の労働者が働いていた。治安業務のため採掘基地へ派遣された連邦地方保安官のオニールは、基地で労働者が次々と不可解な死を遂げているのを知る。不審に思ったオニールが調査すると、死亡した労働者は皆強力な合成麻薬を乱用しており、その麻薬は生産能力を上げるため労働者を雇っている採掘会社の人間から密かに受け取ったものだったのだ。違法行為をしてまで生産効率を上げようとする採掘会社に単独立ち向かおうとするオニールだが、すでに彼の元には、会社に雇われた殺し屋の手が迫りつつあった。しかし、部下の保安官たちは恐れて加勢を拒む。オニールはたった1人で対峙する事となる。
  


2020年11月25日

思ってもいないところに未曾有の災害は起こる ―

さらばキューバ ロバート・デイプス少佐 19791958年、ゲリラ戦のプロ・デイプスはキューバにやって来た。キューバを支配しているバティスタ政権の軍事顧問として迎えられたためだ。政権の実力者ベイヨ将軍が開いた歓迎会で、デイプスは元恋人のアレックスと再会する。彼女はキューバ経済を牛耳るプリード・コンツェルンの放蕩息子フアンの妻となっていた。デイプスとアレックスは再び愛し合うようになるが、2人の間には深い溝が出来ており、最早昔のような愛情はなかった。そんな中、ついに革命が勃発する。
  


2020年11月24日

「地球最後の日」に始まる、天体衝突パニックものの草分け ― 「SFパニック」の形を借りて警告する

メテオ ポール・ブラッドレー博士 1979「妖星ゴラス」と並んで、制作当時の世相を反映した要素が盛り込まれてた、1950年代に公開された『地球最後の日』に始まる、天体衝突パニックものの流れを汲む作品。また後年の1990年代末に公開された『ディープ・インパクト』や『アルマゲドン』の先駆的存在となっている。  


2020年11月23日

大列車強盗 ―

大列車強盗 エドワード・ピアース 1979これは舞台劇の映画化。原作は「007/サンダーボール作戦」('65)で知られる脚本家ジョン・ホプキンスの舞台用戯曲の処女作「This Story of Yours」。ロイヤル・コート・シアターでの上演を見て強い感銘を受けたというコネリーは、ホプキンス本人に映画用の脚色を依頼し、自ら主人公ジョンソン巡査を演じることにした。
ショーン・コネリーが「007/ダイヤモンドは永遠に」でジェイムズ・ボンド役に復帰するときの付帯条件で、予算合計200万ドル以内で主演映画の企画2本を作ることになった。撮影期間は10日間。監督にはシドニー・ルメットが指名された。90万ドルの低予算映画ながら、製作費を回収するのに9年を要したという興行的には評価は低いが、失敗作で片付けるには惜しい野心的な作品である。
自ら望んだ役柄ゆえに、コネリーの大熱演は際立つ。日々目の当たりにする残酷で悲惨な犯罪の現場状況に神経を蝕まれ、必ずしも正義が全うされるわけではない司法の現実に怒りや不満を鬱積させたジョンソン巡査。知らず知らずのうち、己の中に怪物を作り上げてしまった彼の深層心理を通し、日常的に過度なプレッシャーを強いられる現代人の悲劇を描いた作品だ。
終盤で明らかにされるジョンソン巡査とバクスターの密室での応酬は、ショーン・コネリーとイアン・バネンの白熱した演技が凄まじい火花を散らせる。果たしてバクスターが本当に犯人なのかどうか、彼を尋問中に殺めてしまったジョンソン巡査はどのような罰を受けるのか。劇中では一切触れられない。
職務に忠実ゆえ壊れてしまう生真面目なジョンソンとは対照的に、仕事は仕事と割り切る合理的なエリート肌のカートライト警視を演じる名優トレヴァー・ハワード、あえてジョンソンの神経を逆なでさせて彼の深層心理を暴くバクスター役のイアン・バネンと、脇を支える役者陣も素晴らしい仕事をしている。
  


2020年11月22日

― 遠すぎた橋

これは舞台劇の映画化。原作は「007/サンダーボール作戦」('65)で知られる脚本家ジョン・ホプキンスの舞台用戯曲の処女作「This Story of Yours」。ロイヤル・コート・シアターでの上演を見て強い感銘を受けたというコネリーは、ホプキンス本人に映画用の脚色を依頼し、自ら主人公ジョンソン巡査を演じることにした。
ショーン・コネリーが「007/ダイヤモンドは永遠に」でジェイムズ・ボンド役に復帰するときの付帯条件で、予算合計200万ドル以内で主演映画の企画2本を作ることになった。撮影期間は10日間。監督にはシドニー・ルメットが指名された。90万ドルの低予算映画ながら、製作費を回収するのに9年を要したという興行的には評価は低いが、失敗作で片付けるには惜しい野心的な作品である。
自ら望んだ役柄ゆえに、コネリーの大熱演は際立つ。日々目の当たりにする残酷で悲惨な犯罪の現場状況に神経を蝕まれ、必ずしも正義が全うされるわけではない司法の現実に怒りや不満を鬱積させたジョンソン巡査。知らず知らずのうち、己の中に怪物を作り上げてしまった彼の深層心理を通し、日常的に過度なプレッシャーを強いられる現代人の悲劇を描いた作品だ。
終盤で明らかにされるジョンソン巡査とバクスターの密室での応酬は、ショーン・コネリーとイアン・バネンの白熱した演技が凄まじい火花を散らせる。果たしてバクスターが本当に犯人なのかどうか、彼を尋問中に殺めてしまったジョンソン巡査はどのような罰を受けるのか。劇中では一切触れられない。
職務に忠実ゆえ壊れてしまう生真面目なジョンソンとは対照的に、仕事は仕事と割り切る合理的なエリート肌のカートライト警視を演じる名優トレヴァー・ハワード、あえてジョンソンの神経を逆なでさせて彼の深層心理を暴くバクスター役のイアン・バネンと、脇を支える役者陣も素晴らしい仕事をしている。
  


2020年11月21日

― いとしき暗殺者

いとしき暗殺者 1976これは舞台劇の映画化。原作は「007/サンダーボール作戦」('65)で知られる脚本家ジョン・ホプキンスの舞台用戯曲の処女作「This Story of Yours」。ロイヤル・コート・シアターでの上演を見て強い感銘を受けたというコネリーは、ホプキンス本人に映画用の脚色を依頼し、自ら主人公ジョンソン巡査を演じることにした。
ショーン・コネリーが「007/ダイヤモンドは永遠に」でジェイムズ・ボンド役に復帰するときの付帯条件で、予算合計200万ドル以内で主演映画の企画2本を作ることになった。撮影期間は10日間。監督にはシドニー・ルメットが指名された。90万ドルの低予算映画ながら、製作費を回収するのに9年を要したという興行的には評価は低いが、失敗作で片付けるには惜しい野心的な作品である。
自ら望んだ役柄ゆえに、コネリーの大熱演は際立つ。日々目の当たりにする残酷で悲惨な犯罪の現場状況に神経を蝕まれ、必ずしも正義が全うされるわけではない司法の現実に怒りや不満を鬱積させたジョンソン巡査。知らず知らずのうち、己の中に怪物を作り上げてしまった彼の深層心理を通し、日常的に過度なプレッシャーを強いられる現代人の悲劇を描いた作品だ。
終盤で明らかにされるジョンソン巡査とバクスターの密室での応酬は、ショーン・コネリーとイアン・バネンの白熱した演技が凄まじい火花を散らせる。果たしてバクスターが本当に犯人なのかどうか、彼を尋問中に殺めてしまったジョンソン巡査はどのような罰を受けるのか。劇中では一切触れられない。
職務に忠実ゆえ壊れてしまう生真面目なジョンソンとは対照的に、仕事は仕事と割り切る合理的なエリート肌のカートライト警視を演じる名優トレヴァー・ハワード、あえてジョンソンの神経を逆なでさせて彼の深層心理を暴くバクスター役のイアン・バネンと、脇を支える役者陣も素晴らしい仕事をしている。