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Posted by おてもやん at

2020年09月06日

「楽壇の帝王」カラヤンが今でも愛されるワケ〜珠玉の名曲をカラヤンの名演で聴く 第6盤 パッヘルベルのカノン


キレのあるアダージョ

美しいアダージョのメロディばかりを集めた究極の癒しのアルバムとして1995年の発売以来20年もの間多くの音楽ファンに支持され、単独のアルバムとしては全世界で500万以上のメガ・ヒットを記録した『アダージョ・カラヤン』。この人気アルバムを買いに出かけたご婦人が、ヘルベルト・フォン・カラヤンの文字を見て「私が欲しいのはヘルベルト・フォン・カラヤンではなくアダージョ・カラヤンというほうのアルバムよ」と言ったという笑い話があった。微笑ましいこれは今でも通用する。
1955~1989年までの長きに渡って終身指揮者・芸術監督を務めたベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との蜜月は、時代の寵児としての「カラヤン指揮ベルリン・フィル」を大きくクローズアップする原動力となっていた。
録音においては、制作されたアルバム数なんと約900点。そしてその販売総数は1億枚を突破しているというのだから驚く。ちなみに1億枚のCDを積み上げると富士山79個分の高さになるのだとか。そしてその録音の内訳となる総曲目数は1189曲(再録音などを含む延べ数)。こちらは仮に1カ月に1曲録音したとして99年かかる計算だ。
録音だけでなくライブも凄まじい。その生涯に行われたコンサート数は、判明しているだけで3198回。これは毎週1回コンサートを行ったとして62年間かかる計算だ。こうした驚異的な数字の数々は、カラヤンが記憶だけでなく記録にも残るスーパースターであったことの証だろう。
1966年に避暑地のサンモリッツで、気のおけないベルリン・フィルのメンバーと気楽な感じで演奏会やセッション録音を行っています。録音クレジットを見てみるとこれらの録音は1966年の8月17日から23日にかけて行われているのですが、驚くのは、ベルリンに舞い戻って、25日からダーレムのイエス・キリスト教会でワーグナーの「ワルキューレ」の録音を開始している。おそらく夏の休暇と言っても、日課として発表されていたように、休暇中の午前中は「ワルキューレ」のスコアとにらめっこしていただろうなと想像されます。
カラヤンの手際の良さと聴かせどころを把握する上手さは絶品だ。カラヤンが時代を超えて愛される理由はこのあたりにあるのだろう。今月はクラシック音楽の大名曲を、カラヤンがベルリン・フィルと録音した名演奏中から、最大公約数ではなく最小公倍数でわたしが選んだ30曲を紹介しています。一流のシェフが最高の材料を使って仕上げた料理のような名曲の数々をぜひ堪能してほしい。

DGG  2530 247 カラヤン アルビノーニ・バロック管弦楽曲集

1939年に当時のSPレコード(78回転30センチ盤両面に約9分を収録できるフォーマット)に初録音したカラヤンは、生涯にわたってレコーディングに熱心に取り組み、1982年にコンパクト・ディスクが開発された際は、その収録時間に影響を与えたことでも知られています。LPレコードのフォーマットには、彼がベルリン・フィルの首席指揮者に就任する直前の1950年頃から、ベルリン・フィルを完全に自らの“楽器”とし、インターナショナルな存在へと変貌させた1980年代まで、彼の絶頂期の演奏が刻み込まれており、かつ彼自身が選曲や演奏ばかりでなく、装丁や録音にも深く携わったものが多く、カラヤンとレコーディングの関係を知るうえで欠かすことができません。
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Posted by 武者がえし at 23:56
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