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2020年09月14日
カラヤンはじめてのLPレコード〜珠玉の名曲をカラヤンの名演で聴く 第14盤 ドヴォルザーク スラブ舞曲
のちの大成功の礎となった出世作
ブラームスが4手のピアノ連弾用として作曲し、ドヴォルザークや自らのオーケストラ編曲版によってより広く親しまれるようになった《ハンガリー舞曲集》。またこの作品に触発されてドヴォルザークがやはり連弾用として作曲し、後に管弦楽用に編曲した《スラヴ舞曲集》。自らがスラヴ民族だったドヴォルザークが、彼が生まれ育ったチェコの自然とスラヴ民族としての感性を通して身につけていった民族独特のリズムを自身の歌として表現した作品で、のちの大成功の礎となった出世作として知られている。スラヴ舞曲全16曲中、最後の16番ではソウセツカーにマズルカの要素を加味、この地味さと言うか、平坦さ渋さが、ほんわかとした春の陽光の中をぶらりぶらりと歩いているような、そして、どこか郷愁を誘うような音楽。43小節からの冒頭主題がチェロに再現されるあたりの高弦との絡みの懐かしさ、それは、ほんのりと去来する昔の熱い思いの残像のようでもある。そして、いつの間にやら日は西に傾き、終結に向かう。

精悍なるカラヤンの表情がなんともかっこいい。
1959年9月、カラヤンがドイツ・グラモフォンにステレオ録音を開始した最初期のこの録音は、ベルリン・フィルハーモニーを見事にドライヴした熱気溢れる演奏を繰り広げています。
CD世代が懐かしいことも令和になって、配信世代を満喫している若い人たちにはわからないことばかり。CD世代もレコードの記憶はおぼろになりつつあるご時世です。ちびまる子ちゃんに出てくる『百恵ちゃん』『秀樹』はドーナツレコード。写真集の初版特典が欲しかったお姉ちゃんのエピソードはキュンときますが、小学生に通う彼女たちはレコードまでは持ってたのでしょうか。大学生になってレコードは持っているけど、レコードプレーヤーを持っている友達の家で聴くのが楽しみだったという時代があります。わたしなどは学校からの帰り道が音楽の先生と同じだったので、仲良くなって音楽教室によく足を運ぶようになり、レコード鑑賞の時間には先生の代わりにレコードを演奏するまでになりました。
7(EP)インチと12(30㌢㍍)インチのレコードの間に10インチ(25㌢㍍)盤と呼ばれるレコードがあります。クラシックファンは「トーインチ」と呼び、ジャズファンは「テンインチ」と呼ぶようですが、何故故このレコードがかつて存在したのでしょう。78回転SP盤の名残で10インチレコードは、かつて使われていたS盤と同じサイズです。
収録分数は12インチより少なく、片面15分程。中途半端なサイズと言えますが、1950年代から1960年代前半まで発売されていたようです。クラシックにしろジャズにしろ、30センチLPの中には25センチLPで出ていたモノを編集仕直して発売されたモノがあり、そうすると25センチLPの方がオリジナル初出盤という事になります。10インチがオリジナルで12インチサイズのLPは後発の編集盤というケースも少なくなく、また其の儘10インチ盤だけで発売を終えた盤も多くレア盤多数存在するのでコレクターは血眼になります。
カラヤンが演奏会では取り上げなかった、レコードだけの演奏。本盤は1962年2月リリース。1959年録音で、1960年発売とされていることがあるのは、10インチで「ブラームスのハンガリー舞曲集」と、「ドヴォルザークのスラブ舞曲集』と夫々発売されたことに基づいています。CD化に当たって、1971年9月録音曲も追加されました。
楽曲の成立背景から見て、カラヤンの想定通りの組み合わせだったのでしょう。
続きを読むCD世代が懐かしいことも令和になって、配信世代を満喫している若い人たちにはわからないことばかり。CD世代もレコードの記憶はおぼろになりつつあるご時世です。ちびまる子ちゃんに出てくる『百恵ちゃん』『秀樹』はドーナツレコード。写真集の初版特典が欲しかったお姉ちゃんのエピソードはキュンときますが、小学生に通う彼女たちはレコードまでは持ってたのでしょうか。大学生になってレコードは持っているけど、レコードプレーヤーを持っている友達の家で聴くのが楽しみだったという時代があります。わたしなどは学校からの帰り道が音楽の先生と同じだったので、仲良くなって音楽教室によく足を運ぶようになり、レコード鑑賞の時間には先生の代わりにレコードを演奏するまでになりました。
7(EP)インチと12(30㌢㍍)インチのレコードの間に10インチ(25㌢㍍)盤と呼ばれるレコードがあります。クラシックファンは「トーインチ」と呼び、ジャズファンは「テンインチ」と呼ぶようですが、何故故このレコードがかつて存在したのでしょう。78回転SP盤の名残で10インチレコードは、かつて使われていたS盤と同じサイズです。
収録分数は12インチより少なく、片面15分程。中途半端なサイズと言えますが、1950年代から1960年代前半まで発売されていたようです。クラシックにしろジャズにしろ、30センチLPの中には25センチLPで出ていたモノを編集仕直して発売されたモノがあり、そうすると25センチLPの方がオリジナル初出盤という事になります。10インチがオリジナルで12インチサイズのLPは後発の編集盤というケースも少なくなく、また其の儘10インチ盤だけで発売を終えた盤も多くレア盤多数存在するのでコレクターは血眼になります。
カラヤンが演奏会では取り上げなかった、レコードだけの演奏。本盤は1962年2月リリース。1959年録音で、1960年発売とされていることがあるのは、10インチで「ブラームスのハンガリー舞曲集」と、「ドヴォルザークのスラブ舞曲集』と夫々発売されたことに基づいています。CD化に当たって、1971年9月録音曲も追加されました。
楽曲の成立背景から見て、カラヤンの想定通りの組み合わせだったのでしょう。